血中酸素飽和度が測れる、今話題のパルスオキシメーターってどんな機器?

新型コロナウイルスの自宅療養者に対する支援として、パルスオキシメーターの貸出をおこなう地方自治体が多くなってきました。パルスオキシメーターとはどんな機器で、なぜ自宅療養者のサポートとして血中酸素飽和度(SpO2)の確認が必要なのでしょうか?

パルスオキシメーターとは?

体に針を刺したり(採血)する必要がなく、動脈血の酸素飽和度(SpO2脈拍数をリアルタイムで測ることができる機器です。主に医療機関で広く使用されていますが、近年は呼吸器疾患がある方や高齢者のご家庭での自己管理などにも使われる様になりました。

また、家庭用ウェルネス機器として運動時の健康管理などとしても身近なものとなり、登山(高所トレッキング)される方などは高山病の早期発見などにも重要な役割を果たしています。

パルスオキシメーターの歴史

パルスオキシメーターは日本光電工業株式会社の青柳卓雄さんらによって1974年に発明。その後、ミノルタカメラ(現:コニカミノルタ)により世界初の指先測定タイプのパルスオキシメーターが商品化されました。

日本発の医療技術としては胃カメラと並び、世界的に医療の質向上に大きく貢献した事で知られ、2020年4月に発明者の青柳卓雄さんが亡くなられた際は、日本国内のみならず海外でも報じられました。

血中酸素飽和度(SpO2)とは?

酸素飽和度とは、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている”ヘモグロビン”が、実際に血液中にどれだけ酸素を取り込んで体に運べているか(何%の酸素が結合しているか)を表しています。

肺炎などで肺に問題があると肺から血液に酸素が取り込めなくなり、酸素飽和度が下がる為、通常健康な状態で96%~99%が標準値とされる数値が「90%以下」になると十分な酸素が送れなくなっている可能性が高い。といった判断の目安となるわけです。

酸素はヘモグロビンに結合して運ばれます

お笑い芸人のハチミツ二郎さんが新型コロナウイルスに感染した際に、自宅での測定で血中酸素飽和度が最終的に88%まで低下した為に病院に搬送された。という体験談が各種メディアで伝えられ、広く注目される様になりました。

数値は各個人の状態(年齢や病気)によって意味合いが異なりますので、測定値における判断はお医者様など専門の方に判断をしていただく必要があります。

ハッピー・ハイポキシア(幸せな低酸素状態)

自宅療養中に突然容態が悪化する要因の一つに「ハッピー・ハイポキシア(幸せな低酸素状態)」があります。この症状は、通常96%以上ある酸素飽和度が90%を切っても、まったく無症状で息苦しさなどもない為、気がついた時には重症化している場合が多いといいます。

新型コロナウイルスでは低酸素状態を体が察知できない状態になっている可能性があり、現在おこなわれている自宅療養者へのパルスオキシメーターの貸し出しには、定期的な飽和度のチェックでハッピー・ハイポキシアの状態になっていないかを観察する目的もあるようです。

しかし、苦しくないから”ハッピー”というのは恐ろしい名前の付け方ですね。

パルスオキシメーターの仕組みと注意点

パルスオキシメーターは赤色光、赤外光の2つの光が指を通過する量で測定される仕組みです。そのため、強い光の下での測定や、マニュキュアが塗られている指などでは光の通過に影響をあたえて、正しい数値を示さない事があります。

ヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮やかな赤色に、結びついていないと暗い赤色になる為、その色の違いによる光の吸収のしやすさの違い(透過率)を利用して測定されています。

また、手足が冷たくなっていたり、むくんでいても影響があるので、操作方法自体は簡単ですが、測定は正しい状態でおこなう必要があります。

機種によっては、灌流指標(PI値)も測定できるものもあります。灌流指標は血液のめぐりの良さを判断するのに役立ち、測定部位の状態が測定に好ましい状態か?の目安となります。(PI%が低い場合は指の血流が測定には好ましくない状態)

気温0度の中、駅から15分程歩いて室内に入ってすぐ計測した数値が左。かなり指先がかじかんだ状態なので、PI値が1.5と低くなっています。室内で数分指を温めて、再度計測するとPI値が6.0になりました。

最後に・・・

血中酸素飽和度は個人の状況により測定値の判断が異なり、単純に正常値だからOKと安易に判断できるものでは無い事をしっかり理解することが大事ですね。その上で、呼吸不全を起こす可能性がある基礎疾患をお持ちの方は、お医者様に指導いただいた状態で正しく使用する事が重要です。

会社ブログの担当のKouです。自社の取扱製品以外でも「いいな!」と思った商品を管理者ブログとして別枠で発信しています。他にも気になるイベントやサービス・情報などもご紹介!雑記ブログとして気楽に読んでいただけると幸いです。

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